今回はMY-Duoのレパートリーのひとつ、ドヴォルザーク 「伝説」Op.59についてご紹介します。
現在取り組んでいるのはOp.59-3,6,8の3曲で、載せている動画はOp.59-3の冒頭部分です。※公開終了
キャプションにある通り、先日の演奏会のリハーサルの録音です。とてもテンションが高いです。
改めて聴くとそわそわして仕方がないのですが、響きの良いホールだったので音は綺麗なのです。
ということで、紹介用にそわそわのマシな部分を切り取りました。続きはもっと、ハイテンションでした。
◆そもそもドヴォルザークってどんな人?
アントニン・レオポルト・ドヴォルザークはチェコの作曲家です。
1841年9月8日に生まれ、1904年5月1日に没しました。今でいう鉄ヲタであったことが有名です。
ドヴォルザークは16歳でプラハの音楽学校に入り、オルガンや作曲を学びました。
ワーグナーに傾倒していた頃はあまり売れていなかったそうですが、ブラームスの目に留まり、
ベルリンの出版社から作品が出版されるようになると、海外での評価がうなぎのぼりになりました。
イギリスにまで名声が届いていたにも関わらず、すぐそばのロシアではあまり知られていなかったようですが、
チャイコフスキーの取り計らいにより演奏会を成功させます。
その後アメリカのナショナル音楽院から院長にと呼ばれ、ニューヨークに渡ります。
そこで作曲されたのが、誰もが知っている交響曲第9番「新世界より」です。
祖国に帰ったドヴォルザークが数々の賞を授与されたことは言うまでもありません。
◆ドヴォルザークのピアノ連弾曲①
最も有名な曲といえば、やはり「スラヴ舞曲」です。
第一集と第二集、どちらも8曲ずつの連弾曲集であり、後に管弦楽用のためにも編曲されました。
ブラームスの口利きでベルリンのジムロック社から依頼され、作られた曲です。
スラヴ舞曲という題名がつけられていますが、東欧からヨーロッパの広い範囲に伝わるスラヴの音楽というよりは、
主にドヴォルザークの故郷、チェコはボヘミア地方の音楽です。
♪MY-Duoは第二集、Op.72-2をレパートリーにしています。
◆ドヴォルザークのピアノ連弾曲②
次によく演奏される連弾曲が「ボヘミアの森より」ではないでしょうか。
6つの曲からなる組曲で、すべてに表題がついています。順に、1.糸紡ぎ 2.暗い湖のほとりで3.魔女の安息日
4.待ち伏せ 5.森の静けさ 6.騒がしい時。
5.森の静けさ は後にチェロとピアノのために編曲され、その後さらにチェロと管弦楽のためにも編曲されています。
ピアノ連弾曲としては、華やかな1.糸紡ぎ、賑やかな6.騒がしい時 がよく演奏されています。
♪MY-Duoは 6.騒がしい時 をレパートリーにしています。
◆ドヴォルザークのピアノ連弾曲③
そして、知る人ぞ知る名曲が「伝説」。
全10曲の曲集で、こちらもまた、後に管弦楽のために編曲されています。
幻想的で詩的な響きが美しい曲集です。
読書家さんにはよく伝わると思うのですが、「伝説」を聴くと、ファンタジーの地図を眺めている気分になります。
ある児童文学作家のことばを借りれば、赤い夢に入り込む感覚。
何が言いたいかというとですね、伝説 -LEGEND-の言葉の通り、浪漫あふれる音楽だということです。
ピアノ曲でありながら、様々な楽器の音が聴こえるような、不思議な魅力が詰まっています。
♪MY-DuoはOp.59-3,6,8をレパートリーにしています。
さて、ドヴォルザークの連弾、聴きたくなってきましたか?
12月2日、どうぞお楽しみに。
以上、ドヴォルザークとピアノ連弾、でした。
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