"美術館でクラシック"と聞くと、まず思い浮かべるのは、組曲『展覧会の絵』ではないでしょうか。
しかも、トランペットの華やかなファンファーレ。
それはきっと、ラヴェルが編曲した管弦楽。
世界的に有名となるきっかけを作ったのが、この編曲でした。
さて、『展覧会の絵』として知られるこの曲、原題は「展覧会からの絵」という意味だそうです。
副題に「ヴィクトル・ガルトマンの思い出に」とあるように、友人の画家、ガルトマンの遺作展に着想を得て作曲されました。
元はピアノのための組曲で、どちらかというと素朴な印象です。
しかし、"展示"されている数々の"曲"と、それらをつなぐ、"展示"に対して様々な表情を見せるプロムナードという構成は非常に魅力的で、味わい深いものがあります。
たくさんの芸術家がこの組曲に刺激を受けて、ラヴェル以外にも多くの音楽家が編曲しました。
手塚治虫が富田勲の編曲に合わせてアニメーションを制作しているのも面白いですね。
多種多様のアレンジが生まれるほど魅力的な組曲であり、19世紀ロシアの生んだ独創的な"ピアノ音楽"のひとつとして、注目すべき作品です。
vol.7ではその"展覧会"に、組曲以外の"展示"を組み合わせてお届けします。
ちなみに、Miyuのプロムナードではラヴェル編の華やかさ、Mayukoのプロムナード~古城ではピアノの素朴な響きを目指します。
これはどういうことかというと、たりない"音"を的確に加え豊かに表現したラヴェルがすごいんだ! という主張と、聴き手に想像させる個性たっぷりな"余白"を残したムソルグスキーがすごいんだ! という主張が互いに歩み寄れないためでございます。
ということで、愉快なPalette Concert vol.7、チケットご予約はまだまだ受付中‼
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